“四海”の読み方と例文
読み方割合
しかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくの如き大なる責任、大なる天職を以て、ここに大正の天皇は来月高御座たかみくらに座して四海しかいに君臨遊ばす。こういう大典が前に在るではないか。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
堯典に曰く、二十有八さい放勲ほうくんすなわ徂落そらくせり、百姓考妣ふぼするが如くなりき、三年、四海しかい八音はちいん遏密あつみつせりと。孔子曰く、天に二日無く民に二王無しと。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「まあ、どうしましょうねえ。暮から、このような、うれしい事ばかり。思えば、きょう、あけがたの夢に、千羽のつるが空に舞い、四海しかいなみ押しわけて万亀ばんきが泳ぎ、」
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)