“しかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斯界35.4%
死灰18.8%
四海16.7%
四階4.2%
屍灰4.2%
視界4.2%
司会2.1%
咨開2.1%
屍解2.1%
志怪2.1%
(他:4)8.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『大日本植物志』の如く、綿密な図を画いたものは、斯界しかいにも少ないから、日本の学界の光を世界に示すものになったと思っている。
アッコルティ先生は、前年度の学会にゴリラ定期鬱狂説を発表して、斯界しかいに大センセーションをまき起した。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それがその作品に現れてきてゐるので、もし石川にかうした心の焔がなかつたならば、その作品は死灰しかいの如くなつて
石川啄木と小奴 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
地面は昼間温かい太陽に向って九千三百万マイルの彼方から来る光熱を浴びているが、夜になると冷たい死灰しかいのような宇宙の果に向き変ってしまう。
歳時記新註 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
かくの如き大なる責任、大なる天職を以て、ここに大正の天皇は来月高御座たかみくらに座して四海しかいに君臨遊ばす。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
しかして高御座たかみくらに座して四海しかいに君臨遊ばすことは将来の国の盛事である。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
「へい、四階しかいでございます。」と横に開いて揉手もみでをする。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四階しかいの窓の横からは
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
われらの屍灰しかいの中から天上の望みという不死の鳥が現われ、煩悩を脱していっそう高い人格が生まれ出て来る。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
——そんな夜更け、ゴチック風の表飾りのある旅館の湿気しけた寝台のうへには、滅びた恋の野辺の送りをするために、屍灰しかいさながらのあじわひをたがいの唇のうへになほも吸ひ合ふ恋人たちの横たはつてゐるのを。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)
と、不安そうに見おくる少女たちの視界しかいをはなれて、とちゅうから、脱兎だっとのごとくけてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雲は、いつしか機のまわりをとりかこんでいた。そして視界しかいは、すっかりとじられてしまった。
氷河期の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
心のなかでどのくらい不愉快に感じているか、きみたちにはそうぞうもつかんだろう。ぜんたい、これは晩をすごすてきとうな方法でありましょうか。家のなかをきれいに片づけておくほうが、よっぽど気がきいているのではないですか。諸君は、それぞれじぶんたちの場所にかえったらいいでしょう。その上で、ぼくが、あらためて司会しかいをしよう。
この傷は死後に付けられているんだよ。それが、とうを引き抜いた断面を見ても判るんだ。通例では、刺し込んだ途端に引き抜くと、血管の断面が収縮してしまうもんだが、これはダラリと咨開しかいしている。それに、これほど顕著な特徴をもった、窒息死体を見たことはないよ。残忍冷酷もきわまっている。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ここおいて私の考えておりましたとおり至道の死去は、その実普通の死去でありませんので、前に申しました漢の李少君りしょうくんや、我国の白箸翁しろはしおうるいで、全く屍解しかい仙去せんきょであったことが明白になりました。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ともかくもこれにって、支那歴代の怪奇小説、いわゆる〈志怪しかいの書〉がどんなものであるかということを御会得ごえとくくだされば、こんにちの会合もまったく無意義でもなかろうかと存じます。
即ち支解しかい分葬がそれである。
屍体と民俗 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
その保胤の時から慈悲牛馬に及んだ寂心が、自己の証得愈々いよいよ深きに至って、何で世人の衆苦充満せる此界しかいあえぎ悩んでいるのを傍眼よそめにのみ見過し得ようや。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
紅海こうかいめい死海しかいばれたる荒海あらうみ血汐ちしほごと波濤なみうへはしつて
だから自分も肢解しかいされようと腰斬ようざんにあおうと、そういうものなら甘んじて受けるつもりなのだ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)