“死海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかい50.0%
デツドシー50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往昔むかしから世界せかいだい一の難所なんしよ航海者かうかいしやきもさむからしめた、紅海こうかいめい死海しかいばれたる荒海あらうみ血汐ちしほごと波濤なみうへはしつて、右舷うげん左舷さげんよりながむる海上かいじやうには、此邊このへん空氣くうき不思議ふしぎなる作用さようにて
私はホルマンハントが贖罪の羊を描いた死海デツドシーの画を想ひ出さずにゐられなかつた。此処はさほど荒涼とはしてゐないけれども、万物の輝くこの夏の真盛りの日に、何と打沈められたその沈静な色よ!
トラピスト天使園の童貞 (新字旧仮名) / 三木露風(著)