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企
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くわだて
ふりがな文庫
“
企
(
くわだて
)” の例文
尾瀬沼は
如何
(
いか
)
にして保存すべきか。学生村を創設し、享楽場として自然を有意義に利用せんとする
企
(
くわだて
)
は学生村設立趣意書に発表してある。
尾瀬沼の四季
(新字新仮名)
/
平野長蔵
(著)
同
(
おな
)
じ
不正
(
ふせい
)
を
企
(
くわだて
)
るのならば、百三十六
個
(
こ
)
の
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
背中
(
せなか
)
の
竹
(
たけ
)
の
木目
(
もくめ
)
を
暗記
(
あんき
)
するなどは、その
努力感
(
どりよくかん
)
だけでも
僕
(
ぼく
)
には
寧
(
むし
)
ろ
氣持
(
きもち
)
がいい。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
高い所から
瞰下
(
みお
)
ろすと新らしい稲の刈株が目について目障りであったとはいえ、珍しい
企
(
くわだて
)
だけに評判は高かった。
山と村
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
それは池内の
企
(
くわだて
)
で松山で能を催すことになって一同打連れだって帰省したのであったが、その時宝生氏を始め一同は藤野氏の所に集って申合わせをした。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
今においてこの
企
(
くわだて
)
ありて西洋人の大業を
興
(
おこ
)
せし手段により
和蘭陀
(
オランダ
)
開祖の
心取
(
こころどり
)
に
因
(
よ
)
りて国業を興すにおいては、永く不動の大国とならんこと相違あるまじ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
就中
(
なかんずく
)
重隆が
執念
(
しゅうね
)
き復讐の
企
(
くわだて
)
にて、意中の人の銃殺さるるを、目前我身に見せしめ、当時の無念禁ずるあたわず。
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼はなにかなしその
企
(
くわだて
)
の思いつきに笑った。
一抹
(
いちまつ
)
のにぎやかさがどういう困苦のなかにいても、いつも笑いを見せる筒井らしい
終
(
つい
)
の美をとどめるに似ていた。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
天皇がきっとそんなお
企
(
くわだて
)
をなさるに違いないと、ちゃんとお感づきになっていましたので、そのときの用意に、前もってお
髪
(
ぐし
)
をすっかりおそり落としになって
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
がしかし、しばらくたって彼が私をためしてみ、そうして出来るだけ厳粛に私に誓ったとき、私はこの船の支配権を得ようとしている
企
(
くわだて
)
のあることを知らされた。
グロリア・スコット号
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
之
(
これ
)
を思出して何か面白き
企
(
くわだて
)
もあらば、老生の生前に
於
(
おい
)
て之を喜ぶのみならず、
仮令
(
たと
)
い死後にても草葉の蔭より大賛成を表して知友の美挙に感泣することあるべし。
人生の楽事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
白蛇
(
はくじゃ
)
のような
奸智
(
かんち
)
を
絞
(
しぼ
)
って、彼は計をめぐらした。最近に妻を
寝取
(
ねと
)
られた一人の男がこの
企
(
くわだて
)
に加わった。シャクが自分にあてこするような話をしたと信じたからである。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
先生は、少年たちが、きっと落ちこむにちがいない悪い運命を思って、その
企
(
くわだて
)
に反対した。だが、少年たちは、そんなことでは
尻
(
しり
)
ごみしなかった。春木少年は、言葉をつづける。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其邊
(
そのへん
)
に
徘徊
(
はいくわい
)
して
居
(
を
)
つては、
到底
(
とても
)
車外
(
しやぐわい
)
に
出
(
い
)
でゝ
其
(
その
)
仕事
(
しごと
)
にかゝる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ない、そこで、
此
(
この
)
爆裂彈
(
ばくれつだん
)
を
飛
(
と
)
ばして、
該獸等
(
かれら
)
を
斃
(
たを
)
し
且
(
か
)
つ
追拂
(
おひはら
)
ひ、
其間
(
そのあひだ
)
に
首尾
(
しゆび
)
よくやつて
退
(
の
)
けやうといふ
企
(
くわだて
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私も祖父から
一喝
(
いっかつ
)
をくらって縮みあがった覚えがある。小学校の三年生のとき、貯蓄奨励の意味でポストの恰好をした貯金箱を実費で購入して生徒に
頒
(
わ
)
けてくれるという
企
(
くわだて
)
があった。
桜林
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
もしもかかる
事実
(
じじつ
)
を以て外国人に
云々
(
しかじか
)
の
企
(
くわだて
)
ありなど認むるものもあらんには大なる
間違
(
まちがい
)
にして、
干渉
(
かんしょう
)
の危険のごとき、いやしくも時の事情を
知
(
し
)
るものの
何人
(
なんぴと
)
も認めざりしところなり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
彼らは今や堪えかねて鼠は虎に変じた。彼らの或者はもはや最後の手段に訴える外はないと覚悟して、幽霊のような
企
(
くわだて
)
がふらふらと浮いて来た。短気はわるかった。ヤケがいけなかった。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
……お前の
企
(
くわだて
)
が破れたならば、捕らえられてお前は殺されるだろう。……そうしてそれが聚楽第の、没落の原因となるだろう。——太閤ほどの人物だ、聚楽からの刺客だと察するからさ。
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
先生の心の底に去年から絶えず
蠢
(
うごめ
)
いている報復の
企
(
くわだて
)
をお知らせする事を
敢
(
あえ
)
てするのは、あなたと先生との間を遠くさせるためではなくて、かえって先生がかくの如き残忍性を感じたほど
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こはこの麻の環を余の手のつかまへどころとして寐返りを
扶
(
たす
)
けんとの
企
(
くわだて
)
なり。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
この名をあてようとする
企
(
くわだて
)
が起ったように推測せられる。
東洋文化、東洋思想、東洋史
(新字新仮名)
/
津田左右吉
(著)
こん度の
企
(
くわだて
)
がこの独逸国でどの位成功するだろうか、35
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
またこの
企
(
くわだて
)
を奇妙だとも思わない。
純粋経済学要論:01 上巻
(新字新仮名)
/
マリー・エスプリ・レオン・ワルラス
(著)
「
一無辜
(
いちむこ
)
を殺して天下を取るも為さず」で、その原因事情はいずれにもせよ、大審院の判決通り真に大逆の
企
(
くわだて
)
があったとすれば、僕ははなはだ残念に思うものである。暴力は感心ができぬ。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
右門
企
(
くわだて
)
ノ儀ハ、兵学雑談、
或
(
あるい
)
ハ堂上方ノ儀、
其
(
その
)
外恐入候不敬ノ雑談
申散
(
もうしちらし
)
候ハ、其方共
申立
(
もうしたて
)
ヨリ相知レ候、大弐ハ死罪、右門儀ハ獄門
罷
(
まかり
)
成、御仕
置
(
おき
)
相立候ニ付、不届ナガラ
訴
(
うったえ
)
人ノ事故此処ヲ以テ
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
もし今日のことがまた新聞に出ますようだと、何物か我々社会の挙動を探って世に
曝露
(
ばくろ
)
しようと
企
(
くわだて
)
るものがあるのです。そうした日には
私共
(
わたくしども
)
もその心得が無ければなりません。で、試してみたのです。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
企
(
くわだて
)
に
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
企
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“企”を含む語句
企図
企画
企謀
企圖
企畫
悪企
目企
比企
企望
計企
企劃
惡企
発企者
調伊企儺
発企
比企判官
発企人
比企掃部介
比企藤四郎能員
比企郡
...