“企圖(くわだ)” の例文
新字:企図
最早(もはや)疑(うたが)ふ事(こと)は出來(でき)ぬ、海蛇丸(かいだまる)は今(いま)や立浪(たつなみ)跳(をど)つて海水(かいすい)淺(あさ)き、此(この)海上(かいじやう)で我(わ)が弦月丸(げんげつまる)を一撃(いちげき)の下(もと)に撃沈(げきちん)せんと企圖(くわだ)てゝ居(を)るのだ。
現世(このよ)に存在得(ありう)べからざる海魔(かいま)とか船幽靈(ふなゆうれい)とかよりは百倍(ひやくばい)も千倍(せんばい)も恐怖(おそ)るべき或(ある)者(もの)の仕業(しわざ)で、何(なに)か企圖(くわだ)つる所(ところ)があつて、我(わ)が弦月丸(げんげつまる)を彼處(かしこ)の海上(かいじやう)へ誘引(おび)き寄(よ)せやうとしたのではあるまいか
あの邊(へん)の暗礁(あんせう)へ我(わが)船(ふね)を誘引(おび)き寄(よ)せやうと企圖(くわだ)て居(を)つたのかも知(し)れぬ。