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計
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はかり
ふりがな文庫
“
計
(
はかり
)” の例文
殺すやうなる事は
有間敷
(
あるまじ
)
けれ共
皮想
(
うへ
)
から見えぬが人心なれば若や田原町なる夫婦の者の言如く成んも
計
(
はかり
)
難し先お菊に
屹度
(
きつと
)
したる番人を付置て此始末を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なお、
仔細
(
しさい
)
をきいてみると、張横は得意の水戦を用いて、敵の
攪乱
(
かくらん
)
に出かけ、かえって敵の
計
(
はかり
)
におちて捕われたもの。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「では、直ちに、
韓暹
(
かんせん
)
に行き会い、初めに其方が申した通り、わが為に、最善の
計
(
はかり
)
ごとを施す気か、どうだ?」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わしは
計
(
はかり
)
の上策を思うのじゃ。——最上の策は、秀吉の登城を待って、一室に監禁し、罪状を云いかぶせて、詰腹を切らせる。……これに
如
(
し
)
く良計はない。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうか。……そちのいう意味は、中の京極曲輪だけを攻め
陥
(
おと
)
し、そのうえで
計
(
はかり
)
をなせと申すわけだの」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いずれにしろ、反尊氏の
側
(
がわ
)
は、こうして機密な
計
(
はかり
)
を“皇后ノ
喪
(
も
)
”の期間にも着々すすめ、やがて数日の後には、宮が参内して、父皇後醍醐へ直接そのことをすすめていた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
計
(
はかり
)
は密なるをもってよしとする。そこへ迫るまでは、味方にも告げぬつもり。
悪
(
あ
)
しく思うなよ
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
申す。——ここの岸より何気なく一見しただけでは、まだ二
重
(
じゅう
)
堤
(
どて
)
、
縄取内
(
なわどりうち
)
の土盛り、それと石垣が半ばぐらいしか出来上っておらぬように見えるが、あれは、敵の
計
(
はかり
)
と申すもの
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小国ながら三河武士には一すじの骨があり、織田はこのところやや時を得て、
計
(
はかり
)
多く、うかと、図に乗って、深入りせば、足を抜くことのできない
惧
(
おそ
)
れが多分にあるやと考えられます
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やはり、めんみつな
計
(
はかり
)
をたてていた足利方の潜兵が、太田ノ判官を出しぬいて、御所の裏門から、本院、新院のおふた方を奪取し去ったものだろう。——それには絶好な霧のふかい宵でもあった。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あるいは、敵の
計
(
はかり
)
だろうか。引きよせてつつむ法もなくはない。しかし、それなら高氏に、それらしい予見があろう。こう
緩々
(
かんかん
)
と、無人の
境
(
きょう
)
でも行くようなのは、何とも怪しむべきかぎりであった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“計”の意味
《名詞》
(ケイ)はかりごと、計画、計略。
(ケイ)合計。
(出典:Wiktionary)
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
“計”を含む語句
詭計
計画
生計
活計
時計
設計
計策
計算
計畫
計略
謀計
早計
取計
主計頭
大時計
圧力計
計較
懐中時計
設計図
見計
...