“僣越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんえつ80.0%
せんゑつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遺伝、境遇、偶然、——我我の運命を司るものは畢竟ひっきょうこの三者である。自ら喜ぶものは喜んでも善い。しかし他を云々するのは僣越せんえつである。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ついでながら、自分のような門外漢がこの講座のこの特殊項目に筆を染めるという僣越せんえつをあえてするに至った因縁について一言しておきたいと思う。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
是等これらの句はただびを得たと言ふばかりではない。一句一句変化に富んでゐることは作家たる力量を示すものである。几董輩きとうはい丈艸ぢやうさうわらつてゐるのは僣越せんゑつまた甚しいと思ふ。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)