“蒙古犬”の読み方と例文
読み方割合
もうこいぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人しゆじん蒙古人もうこじん上手じやうずうまあつかことや、蒙古犬もうこいぬせて細長ほそながくて、西洋せいやうのグレー、ハウンドにてゐることや、彼等かれら支那人しなじんのために段々だん/\せばめられてこと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
どの驛でも恐い顏の蒙古犬もうこいぬいかめしいコサツク兵や疲れた風の支那人やが皆私の姿をいぶかし相に見て居た。夕方に廣い沼の枯蘆が金の樣に光つた中に、數も知れない程水鳥の居る處を通つた。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
どの駅でもこはい顔の蒙古犬もうこいぬいかめしいコサツク兵や疲れた風の支那人やが皆私の姿をいぶかさうに見て居た。夕方に広い沼の枯蘆が金の様に光つた中に、数も知れない程水鳥の居るところを通つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)