“まさかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マサカリ
語句割合
88.9%
眞盛3.2%
真盛3.2%
板斧1.6%
鉞斧1.6%
斧鉞1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南方数十歩には、天工のまさかりで削ったような、極めて堅緻けんちの巨岩が、底知れずの深壑しんがくから、何百尺だかわからなく、屹立きつりつしている。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
兒等こらよ、今晝は眞盛まさかり、日こゝもとに照らしぬ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
児等こらよ、今昼は真盛まさかり、日こゝもとに照らしぬ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「もちろん来ましょう。けれど、二つの板斧まさかりを持った体じゅう黒い男が、殿軍しんがりはおれにまかせろと、縦横無尽、追ッ払ってゆきました」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「君がお得意の得物えもの——あの二つの板斧まさかりだが——それは帰泊きはくの日まで、呉用軍師のお手許へ預けてゆくことだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はやくも二本鉞斧まさかりを両手に振って縦横無尽城兵を追い廻しているのでもすぐわかる。黒旋風こくせんぷう李逵りきだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「気のどくだが、きさまの二丁鉞斧まさかりぐらいではの」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死罪しざいこと追放つゐはうといはッしゃるは、黄金わうごん斧鉞まさかりわしくびねておいて、そち幸福しあはせぢゃとわらうてござるやうなものぢゃ。