“黒旋風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくせんぷう70.0%
くろつむじ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒旋風こくせんぷうのようなものが、後ろの浜屋の天水桶の蔭から捲き起ったと見ると、米友の背後から、さながら鎌鼬かまいたちのように飛びついたのです。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
戴宗たいそうのお国自慢は何かとつきない。宋江そうこうもすでに微酔気分である。ひとりまだまだ飲み足らないようなのは、黒旋風こくせんぷう李逵りきだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
関羽の子、張飛の子、ふたりは勇躍して、手勢をわけ、まるで黒旋風くろつむじの如く、呉軍のなかへ駈け入った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陀々羅だだら踏む肉塊の黒旋風くろつむじ
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)