“うぬら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汝等84.6%
奴等15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「フランス人共聴け。おれ汝等うぬらのためには死なぬ。皇国のために死ぬる。日本男子の切腹を好く見て置け」と云ったのである。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
やい、臂の久八、荒神の十左、その他の駄武士ださんぴんもよっく聞け。よくも汝等うぬらは、生不動をだまうちにして縄張をりゃあがったな。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「体に毒だと……」首をぐたりとして、「体に毒だアでと、あんでも好いだ。帰るなら奴等うぬら帰れ。この藤田重右衛門は、これから、根本三之助と」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「やり切れねえから眠る振りをしてやつてゐたんだぞ、奴等うぬらの馬鹿酒を飲んでやる手段てだてだつたつてえことが解らねえとは、さりとは、三国一の剣術使ひだよ。」
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
なぐるとは、面白おもしれいだ、この藤田重右衛門を撲れるなら、撲つて見ろ、奴等うぬらのやうな青二才とは」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
勝手に爪弾つまはじきしやアがれ、この重右衛門様はナ、奴等うぬらのやうなものに相手にれねえでも……ねつから困らねえだア……べら棒め、根本三之助などと威張りやアがつて元ア
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)