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捻
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より
ふりがな文庫
“
捻
(
より
)” の例文
電気吹込み以後のレコードだけでも、少なくとも十二、三組はあり、その一つ一つが世界の大指揮者達が、腕に
捻
(
より
)
をかけて録音したものである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
「どうした
寄
(
よ
)
せて
見
(
み
)
んのか、そんだら
俺
(
お
)
れかんぜん
捻
(
より
)
拵
(
こせ
)
えてやつかれえ」
爺
(
ぢい
)
さんが
更
(
さら
)
にいつた
時
(
とき
)
返辭
(
へんじ
)
がなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
前へ
突出
(
つきだし
)
たり後へ引たり
爾々
(
そう/\
)
詰
(
つま
)
り二本一緒の毛へ
捻
(
より
)
を掛たり戻したりするのですソレ奇妙でしょう二本の毛が次第/\に右と左へズリ抜るでしょう丁度二
尾
(
ひき
)
の鰻を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
『鶴子様。世界の
捻
(
より
)
が少し狂つて居るよ。北極星が二十三度半傾き過ぎて居るのですよ……』
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
それから金も沢山呉れ
度
(
て
)
えが、
茲
(
こゝ
)
に金が七両あるだ、是ア少し訳があって
己
(
おら
)
が
手許
(
てもと
)
にあるだから是を汝がにくればい、此の
紬縞
(
つむぎじま
)
ア
余
(
あんま
)
り良くなえが丹精して
捻
(
より
)
をかけて織らした紬縞で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
したのか、仲違ひしたのか、二十日ばかり口もきゝませんでしたが、番頭さんが死んでからは、すつかり
捻
(
より
)
が戻つて、ことにこの一日二日は大變ないちやつきで——
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ですから
捻
(
より
)
を掛たり戻したりする内に鱗と鱗が突張り合てズリ
抜
(
ぬけ
)
るのです(荻)成る程
爾
(
そう
)
かな(大)未だ一ツ其鱗の早く分る事は髪の毛を摘んで、スーッと
素扱
(
すご
)
いて御覧なさい
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「かんぜん
捻
(
より
)
くた/\して
云
(
い
)
ふこと
聽
(
き
)
かねえや」いひながら
彼
(
かれ
)
は
手
(
て
)
を
止
(
や
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
八五郎は千疋狼の退治にでも向うつもりらしく、手拭などを出して、キリキリと
捻
(
より
)
を掛けて居ります。
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
根付けの木の札の
木目
(
もくめ
)
から、鍵の大きさ、重さ、それを吊つた麻紐の
捻
(
より
)
の具合まで。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お葉はもとの夫の鈴川主水への面當てにお氣に入りの佐野松をたぶらかし、腕に
捻
(
より
)
をかけて若作りをし、夜な/\通つた心持はわからないではない——尤もこれは皆んな俺の當て推量だよ
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はもう一度話の
捻
(
より
)
を戻します。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は話の
捻
(
より
)
を戻しました。
銭形平次捕物控:230 艶妻伝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
捻
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“捻”を含む語句
紙捻
一捻
捻上
逆捻
捻向
捻込
捻廻
捻切
捻倒
捻伏
観世捻
捻紙
引捻
捻取
捻返
豆捻
捻合
捻鉄
爪捻
捻釘
...