“ひねり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.0%
捻紙20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれ引摺出ひきずりだせと講中こうじゅう肩衣かたぎぬで三方におひねりを積んで、ずらりと並んでいやがったが、七八人一時いっときに立上がる。忌々いまいましい、可哀そうに老人としよりをと思ってしゃくに障ったから、おいらあな
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お初穂よ、」といって、女がおひねりを下へ投げると、揃って上を向いた。青いんだの、黄色いんだの、子供の狐の面を五つ見た時は、欄干越てすりごしひさしへ下った女の扱帯しごきが、真赤まっかな尻尾に見えたんです。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すると、ようやく、船頭は船を鶴見川つるみがわの近くの岸に寄せた。お菊ちゃんは船頭に、多分な口止め料をお捻紙ひねりにしてやった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)