“ひねく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
執拗22.2%
22.2%
屈曲11.1%
11.1%
拈繰11.1%
拈転11.1%
拈轉11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの執拗ひねくれた焦熬いらいらしている富岡先生の御機嫌ごきげんに少しでもさわろうものなら直ぐ一撃のもとに破壊されてしまう。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と少し見せたくもあってくだん莨入たばこいれを抜く。円輔は打返してひねくッて
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は濃霧の海上に漂う船のように何一つ前途の方針、将来の計画もなしに、低いひらたい板屋根と怪物のように屈曲ひねくれた真黒まっくろな松の木が立っている神戸の港へ着きました。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それにると、山下氏はいつも漢詩をひねくつてゐる位だから、そんな間違はない筈だといふのである。山下氏が漢詩人だとは初耳で、結構な事である。
甲乙ふたりは無言で煙草を喫っている。ひとり書籍ほん拈繰ひねくって故意わざと何か捜している風を見せていたが
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
中食ちゅうじきはテストフてい料理店りょうりてんはいったが、ここでもミハイル、アウエリヤヌイチは、頬鬚ほおひげでながら、ややしばらく、品書しながき拈転ひねくって、料理店りょうりやのように挙動ふるま愛食家風あいしょくかふう調子ちょうしで。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
中食ちゆうじきはテストフてい料理店れうりてんはひつたが、こゝでもミハイル、アウエリヤヌヰチは、頬鬚ほゝひげでながら、やゝ少時しばらく品書しながき拈轉ひねくつて、料理店れうりやのやうに擧動ふるま愛食家風あいしよくかふう調子てうしで。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)