屈曲ひねく)” の例文
私は濃霧の海上に漂う船のように何一つ前途の方針、将来の計画もなしに、低いひらたい板屋根と怪物のように屈曲ひねくれた真黒まっくろな松の木が立っている神戸の港へ着きました。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)