“欄干越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てすりごし40.0%
らんかんご40.0%
らんかんごし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸者の姿は枝折戸しおりどを伸上った。池を取廻とりまわした廊下には、欄干越てすりごしに、燈籠とうろうの数ほど、ずらりと並ぶ、女中の半身。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのまた円形は廊下ろうかほどの幅をぐるりと周囲へ余したまま、白い大理石の欄干越らんかんごしにずっと下の玄関をのぞかれるように出来上っていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
奥様が欄干越らんかんごしに、其の景色をおながめなさいまして、——あゝ、綺麗きれいな、此の白い雲と、蒼空あおぞらの中にみなぎつた大鳥おおとりを御覧——お傍にりましたわたくしうおつしやいまして——此の鳥は、かしらわたしかんざし
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)