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困難
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こんなん
ふりがな文庫
“
困難
(
こんなん
)” の例文
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
事
(
こと
)
の
大小
(
だいせう
)
に
拘
(
かゝは
)
らず、
總
(
すべ
)
ての
困難
(
こんなん
)
を
解决
(
かいけつ
)
する
唯一
(
ゆゐいつ
)
の
方法
(
はうはふ
)
を
御存
(
ごぞん
)
じでした。『
彼
(
か
)
れの
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねよ!』と
四邊
(
あたり
)
も
見
(
み
)
ずに
申
(
まを
)
されました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そして、一
時
(
じ
)
のように、
重
(
おも
)
いものを
持
(
も
)
ったり、
終日
(
しゅうじつ
)
働
(
はたら
)
きつづけるというようなことは、いまでは
困難
(
こんなん
)
を
感
(
かん
)
じられたのであります。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それ
以上
(
いじよう
)
に
歩行
(
ほこう
)
することは
困難
(
こんなん
)
であつて、たとひ
階下
(
かいか
)
へ
行
(
ゆ
)
かうなどといふ
間違
(
まちが
)
つた
考
(
かんが
)
へを
起
(
おこ
)
しても、それは
實行不可能
(
じつこうふかのう
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
かれはそれを
覚
(
おぼ
)
えるのがなかなか
困難
(
こんなん
)
であるらしく見えた。しじゅう母親は
優
(
やさ
)
しく
責
(
せ
)
めていたが、同時になかなか手ごわかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
段々
(
だん/\
)
集注
(
しふちゆう
)
して
凝
(
こ
)
り
固
(
かた
)
まつて、
仕舞
(
しまひ
)
に
鐵
(
てつ
)
の
棒
(
ぼう
)
の
樣
(
やう
)
にならなくては
駄目
(
だめ
)
だと
云
(
い
)
つた。さう
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
けば
聞
(
き
)
く
程
(
ほど
)
、
實際
(
じつさい
)
にさうなるのが、
困難
(
こんなん
)
になつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ゆくときの
困難
(
こんなん
)
にひきかえて、帰りは一歩も
迷
(
まよ
)
うところなく、わずか六時間でサクラ
湾
(
わん
)
の波の音をきくことができた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
然
(
しか
)
し、
球台
(
たまたい
)
、
球
(
たま
)
、キユウ、チヨウク、お
客
(
きやく
)
の人
柄
(
から
)
、
建物
(
たてもの
)
の
感
(
かん
)
じ、
周圍
(
しうい
)
の
状態
(
ぜうたい
)
、
經營者
(
けいえいしや
)
の
經營振
(
けいえいふり
)
——さうした
條件
(
ぜうけん
)
がいい
氣
(
き
)
持に
揃
(
そろ
)
ふのは
實
(
じつ
)
に
困難
(
こんなん
)
な事なので
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
大
(
おほ
)
きい
博物館
(
はくぶつかん
)
をつくることは
金
(
かね
)
さへあれば
容易
(
ようい
)
でありますが、
良
(
よ
)
い
博物館
(
はくぶつかん
)
をつくることは
金以外
(
かねいがい
)
更
(
さら
)
に
知識
(
ちしき
)
が
必要
(
ひつよう
)
でありますから、
餘程
(
よほど
)
困難
(
こんなん
)
なことになります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
自分の信念はいよいよたしかになるが、いざ実験するとなると大きな
困難
(
こんなん
)
に面しなければならぬとは、なんというじれったいことでしょう。が、時節はきました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「お待ちなさい、その人たちを助けること、なかなか
困難
(
こんなん
)
と思います。それよりも、君に急いでしてもらいたいことは、その大爆発が起らないようにすることです」
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
卯平
(
うへい
)
の
微
(
かす
)
かな
呼吸
(
いき
)
が
段々
(
だん/\
)
と
恢復
(
くわいふく
)
して
來
(
く
)
る。
勘次
(
かんじ
)
はどん/\と
落葉
(
おちば
)
や
麁朶
(
そだ
)
を
焚
(
た
)
いた。
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
雪
(
ゆき
)
の
林
(
はやし
)
に
燃料
(
ねんれう
)
を
探
(
さが
)
すことの
困難
(
こんなん
)
なことを
顧慮
(
こりよ
)
する
遑
(
いとま
)
さへ
有
(
も
)
たなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
水流を
渉
(
わた
)
るの
勝
(
まさ
)
れるに如かず、され共渉水亦
困難
(
こんなん
)
にして水中
石礫
(
せきれき
)
累々
(
るゐ/\
)
之を
踏
(
ふ
)
めば滑落せざること
殆
(
ほとんど
)
稀
(
まれ
)
なり、衆皆
石間
(
せきかん
)
に
足
(
あし
)
を
突
(
つ
)
き入れて
歩
(
あゆ
)
む、河は山角を
沿
(
そ
)
ふて
甚
(
はなはだ
)
しく
蜿蜒
(
えん/\
)
屈曲
(
くつきよく
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
鐵車
(
てつしや
)
の
嚴重
(
げんぢゆう
)
なる
事
(
こと
)
と、
彈藥
(
だんやく
)
を
夥
(
おびたゞ
)
しく
用意
(
ようゐ
)
して
來
(
き
)
た
事
(
こと
)
とで、
今日
(
こんにち
)
まで
猛獸
(
まうじう
)
の
害
(
がい
)
を
免
(
まぬ
)
かれて
居
(
を
)
るが、
其内
(
そのうち
)
に
困難
(
こんなん
)
を
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たのは、
糧食
(
りようしよく
)
と
飮料水
(
いんれうすい
)
との
缺乏
(
けつぼう
)
とである、すでに
昨日
(
きのふ
)
から
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これも
小栗上野介
(
おぐりこうずけのすけ
)
等の
尽力
(
じんりょく
)
に出でたるものにて、例の
財政
(
ざいせい
)
困難
(
こんなん
)
の場合とて費用の
支出
(
ししゅつ
)
については当局者の
苦心
(
くしん
)
尋常
(
じんじょう
)
ならざりしにもかかわらず、陸軍の
隊長
(
たいちょう
)
等は仏国教師の言を
聞
(
き
)
き
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
我々は
紛
(
まが
)
いもないチベット人ですら、
出入
(
ではいり
)
をするに実に
困難
(
こんなん
)
を極めて間道でもあれば脱けて行きたいと思う位苦しんで居りますが、それをまああなたはどこからお越しになったか
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
明治
(
めいぢ
)
三十七
年
(
ねん
)
戰爭
(
せんさう
)
起
(
おこ
)
るや、
又一
(
またいち
)
召集
(
せうしふ
)
せられ、
故
(
ゆゑ
)
に
余
(
よ
)
は
代
(
かは
)
りて
此
(
この
)
地
(
ち
)
に
來
(
きた
)
り
留守
(
るす
)
を
監督
(
かんとく
)
する
事
(
こと
)
となれり。
我
(
わが
)
牧塲
(
ぼくぢやう
)
は
事業
(
じげふ
)
漸
(
やうや
)
く
其
(
その
)
緒
(
ちよ
)
に
就
(
つ
)
きしものにて、
創業
(
さうげふ
)
の
困難
(
こんなん
)
に
加
(
くは
)
ふるに
交通
(
かうつう
)
の
不便
(
ふべん
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
ただ
竜神
(
りゅうじん
)
はどこまでもこちらの
世界
(
せかい
)
の
者
(
もの
)
、
人間
(
にんげん
)
は
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
の
者
(
もの
)
であるから、
幽
(
ゆう
)
から
顕
(
けん
)
への
移
(
うつ
)
りかわりの
仕事
(
しごと
)
はまことに
困難
(
こんなん
)
で、
長
(
なが
)
い
長
(
なが
)
い
歳月
(
としつき
)
を
経
(
へ
)
て
漸
(
ようや
)
くのことでモノになったのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
殊
(
こと
)
に
新
(
あたら
)
しい
專門的術語
(
せんもんてきじゆつご
)
はおほくは
日本化
(
にほんくわ
)
することが
困難
(
こんなん
)
でもあり、また
不可能
(
ふかのう
)
なのもあるので
便宜上
(
べんぎじやう
)
外語
(
ぐわいご
)
をそのまゝ
日本語
(
にほんご
)
として
使用
(
しよう
)
してゐるのが
澤山
(
たくさん
)
あるが、
勿論
(
もちろん
)
これは
當然
(
たうぜん
)
のことで
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
病理学者
(
びやうりがくしや
)
や
心理学者
(
しんりがくしや
)
でない
竹村
(
たけむら
)
には、
組織立
(
そしきだ
)
つてそれを
説明
(
せつめい
)
することは
困難
(
こんなん
)
であつたが、とにかく
奈美子
(
なみこ
)
に
対
(
たい
)
してふるまうた
彼
(
かれ
)
の
色々
(
いろ/\
)
の
行為
(
かうゐ
)
だけでは、
彼
(
かれ
)
もまた一
種
(
しゆ
)
の
変態性慾者
(
へんたいせいよくしや
)
だと
思
(
おも
)
はれた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
なさるゝ段一應御深切の御志ざし
忝
(
かたじ
)
けなく存ずるなれども貴殿も未だ
有福
(
いうふく
)
の身になられしと云うでもなければ此金子に於ては決して受取申されず今でこそ
斯
(
かく
)
困難
(
こんなん
)
に及ぶものゝ以前は越後家において
祿
(
ろく
)
五百石を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
困難
(
こんなん
)
か」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
娘
(
むすめ
)
の
力
(
ちから
)
では、
太
(
ふと
)
いなわを
引
(
ひ
)
いて、
鐘
(
かね
)
つき
棒
(
ぼう
)
を
動
(
うご
)
かすことが
困難
(
こんなん
)
でした。そして、やっと
小
(
ちい
)
さな
音
(
おと
)
しかたてることができなかったのであります。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは
危険
(
きけん
)
でむずかしい仕事であった。大きなこの木は氷と雪をかぶっているので、それはずいぶん
困難
(
こんなん
)
な仕事であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
單
(
たん
)
に
一箇所
(
いつかしよ
)
の
觀測
(
かんそく
)
のみによつて
震原
(
しんげん
)
の
位置
(
いち
)
が
推定
(
すいてい
)
せられるのであるが、しかしながら
身體
(
しんたい
)
の
感覺
(
かんかく
)
のみにてはかような
結果
(
けつか
)
を
得
(
う
)
ることは
困難
(
こんなん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
是
(
これ
)
ならば
向
(
むか
)
ふで
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り四五
回
(
くわい
)
通
(
かよ
)
つた
所
(
ところ
)
が、さして
困難
(
こんなん
)
でもないと
思
(
おも
)
つて、
靴
(
くつ
)
を
穿
(
は
)
かうとすると、
今度
(
こんど
)
は
靴
(
くつ
)
の
底
(
そこ
)
が
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
破
(
やぶ
)
れてゐる
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
乃
(
そこ
)
で
彼等
(
かれら
)
は
愛
(
あい
)
ちやんに
其
(
そ
)
の
爭論
(
さうろん
)
を
繰返
(
くりかへ
)
して
聞
(
き
)
かせました、
皆
(
みん
)
なが
殘
(
のこ
)
らず
各々
(
おの/\
)
一時
(
いちじ
)
に
話
(
はな
)
すので、それを
一々
(
いち/\
)
正確
(
せいかく
)
に
聽
(
き
)
き
取
(
と
)
ることは、
愛
(
あい
)
ちやんにとつて
非常
(
ひじよう
)
な
困難
(
こんなん
)
でありました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
いかなる
困難
(
こんなん
)
とも戦って、あくまで目的に進むという
尊
(
とうと
)
い精神があります。その精神がことごとにあらわれますから、当時の
滞仏士官
(
たいふつしかん
)
も、さほどの
屈辱
(
くつじょく
)
を受けずにすみました。
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
博物館
(
はくぶつかん
)
の
優劣
(
ゆうれつ
)
をきめることは
餘程
(
よほど
)
困難
(
こんなん
)
ですが、なんといつてもヨーロッパにおいて
有名
(
ゆうめい
)
な
博物館
(
はくぶつかん
)
は、まづ
第一
(
だいゝち
)
にイギリスのロンドンにある
大英博物館
(
だいえいはくぶつかん
)
を
擧
(
あ
)
げなければなりません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
非常
(
ひじやう
)
な
困難
(
こんなん
)
の
間
(
あひだ
)
に、
三日
(
みつか
)
は
※去
(
すぎさ
)
つたが、
大佐
(
たいさ
)
からは
何
(
なん
)
の
音沙汰
(
おとさた
)
も
無
(
な
)
かつた、また、
左樣
(
さう
)
容易
(
たやす
)
くあるべき
筈
(
はづ
)
もなく、
四日
(
よつか
)
と
※
(
す
)
ぎ、
五日
(
いつか
)
と
※
(
す
)
ぎ、
六日
(
むいか
)
と
※
(
す
)
ぎ、
其
(
その
)
七日目
(
なぬかめ
)
まで
此
(
この
)
恐
(
おそ
)
ろしき
山中
(
さんちゆう
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お
品
(
しな
)
の
母
(
はゝ
)
は
百姓
(
ひやくしやう
)
としては
格別
(
かくべつ
)
の
働
(
はたら
)
きを
有
(
も
)
たなかつたから、
寡婦
(
ごけ
)
として
獨立
(
どくりつ
)
して
行
(
ゆ
)
くには
非常
(
ひじやう
)
な
困難
(
こんなん
)
でなければ
成
(
な
)
らぬだけ
身體
(
からだ
)
の
何處
(
どこ
)
にか
軟
(
やはら
)
かな
容子
(
ようす
)
があつて、
清潔好
(
きれいずき
)
な
卯平
(
うへい
)
の
心
(
こゝろ
)
を
惹
(
ひ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
山の頂上に出で
其後
(
そのご
)
国境
(
こくけう
)
とする所を
踏
(
ふ
)
みて
帰
(
かへ
)
らんとするを云ふなり、二派各其
困難
(
こんなん
)
の度を比較して
利害得失
(
りがいとくしつ
)
を
述
(
の
)
べ、甲論乙駁
容易
(
ようゐ
)
に
决
(
けつ
)
せず、数時間を
経
(
へ
)
て
遂
(
つひ
)
に水源論
多数
(
たすう
)
を
占
(
し
)
め之れに一决す
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
「こんな砂丘ばかりだったらたいへんだぞ、食糧を求めるに
困難
(
こんなん
)
する」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
時勢
(
じせい
)
の
然
(
しか
)
らしむるところとは申しながら、そもそも勝氏が一身を以て東西の間に
奔走
(
ほんそう
)
周旋
(
しゅうせん
)
し、内外の
困難
(
こんなん
)
に
当
(
あた
)
り
円滑
(
えんかつ
)
に事を
纒
(
まと
)
めたるがためにして、その
苦心
(
くしん
)
の
尋常
(
じんじょう
)
ならざると、その
功徳
(
こうとく
)
の
大
(
だい
)
なるとは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
時計を見ることができないとすれば、日の
加減
(
かげん
)
で知るほかはないが、なにぶんどんよりしているので、何時だか時間を
推量
(
すいりょう
)
するのが
困難
(
こんなん
)
であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
第一
(
だいゝち
)
墜落物
(
ついらくぶつ
)
も
張壁
(
はりかべ
)
、
煖爐用煙突
(
だんろようえんとつ
)
など、いづれも
重量
(
じゆうりよう
)
の
大
(
だい
)
なるものであるから、
机
(
つくゑ
)
や
椅子
(
いす
)
では
支
(
さゝ
)
へることが
困難
(
こんなん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、そのときだまっていたけれど、
自分
(
じぶん
)
の
母
(
はは
)
を、きのどくに
思
(
おも
)
いました。そして、
母
(
はは
)
のためなら、どんな
困難
(
こんなん
)
もいとわないと、
心
(
こころ
)
にちかったのです。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
愛
(
あい
)
ちやんの
先
(
ま
)
づ
氣
(
き
)
がついた
第
(
だい
)
一の
困難
(
こんなん
)
は、
其
(
そ
)
の
紅鶴
(
べにづる
)
を
取扱
(
とりあつか
)
ふことでありました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それから
是
(
これ
)
も
安之助
(
やすのすけ
)
と
共同
(
きようどう
)
して
失敗
(
しつぱい
)
した
仕事
(
しごと
)
であるが、
叔母
(
をば
)
の
云付
(
いひつ
)
けで、
障子
(
しやうじ
)
を
張
(
は
)
らせられたときには、
水道
(
すゐだう
)
でざぶ/\
枠
(
わく
)
を
洗
(
あら
)
つたため、
矢張
(
やつぱ
)
り
乾
(
かわ
)
いた
後
(
あと
)
で、
惣體
(
そうたい
)
に
歪
(
ゆがみ
)
が
出來
(
でき
)
て
非常
(
ひじやう
)
に
困難
(
こんなん
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、諸君が大陸に
渡航
(
とこう
)
しなかったのは、かえって諸君にさいわいでした。よし大陸に渡航したとしても、アルゼンチン共和国の町、あるいはチリー国の町に出るまでには、種々の
困難
(
こんなん
)
がある。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
掌
(
てのひら
)
を
通
(
とほ
)
して
前腕
(
まへうで
)
にはめることは
餘程
(
よほど
)
困難
(
こんなん
)
であつたことゝ
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
一個
(
いつこ
)
の
證據
(
しようこ
)
なく、
天下
(
てんか
)
の
承認
(
しようにん
)
を
得
(
う
)
る
事
(
こと
)
は
餘程
(
よほど
)
困難
(
こんなん
)
であらうと
思
(
おも
)
ふ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
まだおまえさんたちは、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
へ
帰
(
かえ
)
らないのですか。あの
雲
(
くも
)
をごらんなさい。これからは、だんだん
暑
(
あつ
)
くなります。そして、
日中
(
にっちゅう
)
の
旅
(
たび
)
が
困難
(
こんなん
)
になりますよ。
小鳥と兄妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かれはその
経験
(
けいけん
)
とちえで、のちに
困難
(
こんなん
)
におちいった場合、わたしたちのひじょうな力になったのであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
女
(
おんな
)
の
身
(
み
)
一人
(
ひとり
)
でも、この
季節
(
きせつ
)
に
食
(
た
)
べてゆくことは
困難
(
こんなん
)
であろうのに、こうして、
子供
(
こども
)
があっては、なおさら、
困
(
こま
)
るにちがいないと、
奥
(
おく
)
さまは
深
(
ふか
)
く
同情
(
どうじょう
)
せられました。
奥さまと女乞食
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
エチエネットとわたしがリーズの手を
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
った。わたしたちはもっと早くかの女を引っ張ろうと
試
(
こころ
)
みたが、かの女はわたしたちと歩調を合わせることは
困難
(
こんなん
)
であった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
女
(
おんな
)
は、
一人
(
ひとり
)
で
生活
(
せいかつ
)
することは
困難
(
こんなん
)
でありました。それを
知
(
し
)
った
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
は、
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
に
思
(
おも
)
いました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
初
(
はじ
)
めこそこの男に話をさせるのが
骨
(
ほね
)
が
折
(
お
)
れたが、一度始めだすと今度はやめさせるのが
困難
(
こんなん
)
であった。やっとわたしたちはその
晩
(
ばん
)
おそく、とにかくねに行くことができた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いっしょに
出発
(
しゅっぱつ
)
しながら、
長
(
なが
)
い
日
(
ひ
)
の
間
(
あいだ
)
には、おくれたり、また
災難
(
さいなん
)
にかかって
死
(
し
)
んだりした
仲間
(
なかま
)
もありました。しかし、これから、
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
ることが
困難
(
こんなん
)
だと
思
(
おも
)
っています。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
早
(
はや
)
く、その
未知
(
みち
)
の
島
(
しま
)
にゆきたいものだとみんなは
心
(
こころ
)
で
思
(
おも
)
いました。どんな
困難
(
こんなん
)
や
辛苦
(
しんく
)
がこの
後
(
のち
)
あってもそれを
切
(
き
)
り
抜
(
ぬ
)
けてゆこうという
勇気
(
ゆうき
)
がみんなの
心
(
こころ
)
にわいたのであります。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
父
(
とう
)
さん、
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えることすら、こんなに
知
(
し
)
ることは
困難
(
こんなん
)
なのです。これから
心
(
こころ
)
をあらためて
勉強
(
べんきょう
)
します。」といいました。こうして
二人
(
ふたり
)
は、まことにいい
息子
(
むすこ
)
たちとなりました。
星と柱を数えたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
困
常用漢字
小6
部首:⼞
7画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“困”で始まる語句
困
困憊
困惑
困苦
困却
困窮
困厄
困阨
困悶
困絡