云付いひつけ)” の例文
げ其上喜八が命乞いのちごひ首尾しゆびすまし申べし其間そのあひだ必ず/\御兩人とも短見はやまり給ふなと異見いけんをなし妻にも能々よく/\云付いひつけおき長屋の者を頼みて平兵衞は早々さう/\調度したくをなし下總しもふさの古河へぞおもむきける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あてがひてあそびに追遣おひやあとには娘おくま番頭ばんとうちう髮結かみゆひせい三郎ともに入込いりこみ下女のおひさお菊もおつね仕込しこまれ日毎に酒宴しゆえん相手あひてをなしたりしが或日おつねきん出して下男げなん云付いひつけさけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひそめ我一ツ思ひついたる手段しゆだんあり其譯そのわけは下女の菊は生得しやうとく愚成者おろかなるものなれば是に云付いひつけ又七がねやへ忍ばせ剃刀かみそりにて又七へ少しにても疵を付け情死しんぢうせんとて又七にだまされ口惜くちをしければ是非ぜひとも又七を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)