“シカ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しか
語句割合
33.3%
25.9%
志賀11.1%
3.7%
3.7%
四家3.7%
四箇3.7%
志珂3.7%
為懸3.7%
3.7%
(他:1)3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而も、その詠歌と伝へるものを見れば、かくの如く優に、シカ、人をして愁ひしむる、幽かなる思ひを持つたお人と、昔びとは伝へて来たのであつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シカノミナラズ、夫人蔡氏サイシノ岳父、蔡大臣ノ都ノ邸ヘ向ッテ、連年、生辰綱ショウシンコウ(誕生祝いの金品)ヲ贈ルコト実ニ巨額ニノボル。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シカ過ぎ経た彼の一生に似て、独り静かに輝いて、響き過ぐるカナでの如き近代劇——新劇団を組織することなどが、最適切な方法ではないだらうか。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其替り、天井は無上ムシヤウに高くて、シカカヤのそゝけた屋根は、破風ハフの脇から、むき出しに、空の星が見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
——諸葛氏ノ兄キン、弟タン、並ビテ令名アリ。各〻一国ニ在ルガ故、人以テウ、蜀ハ龍ヲ得タリ、呉ハ虎ヲ得タリ、シカシテ、魏ハソノイヌヲ得タリト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「新繁昌記」の著者が牛肉を讃美して、「牛肉ギウニクヒトケルヤ開化之薬舗カイクワノヤクホニシテシカシテ文明ブンメイ良剤リヤウザイナリ」と言ひ
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
譬へば、宇佐八幡と関係の深い、筑前志賀シカシマの祭りに、人形を船に乗せて、沖に漕ぎ出で、船の上から、海底をノゾかせる式がある。
志賀シカシマの祭りに、お迎へ人形の出ることは、海部アマベの民と、八幡神の信仰とが結びついて居る、一つの記念と見られる。
宇佐八幡の側になると、「青農」の為事が殊に目に立つ。八幡に関係の深い筑前志賀シカ島の祭りには、人形に神霊を憑らせる為に沖に漕ぎ出て、船の上から海をノゾかせる式をする。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
クラい空間は、明りのやうなものをタダヨハしてゐた。シカし其は、蒼黒アヲグロモヤの如く、たなびくものであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
よい姉御だつた。シカし、其歌の後で、又おれは、何もわからぬものになつてしまつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今日の道はよかつた、——二里歩くと四家シカ、十軒ばかり人家がある、そこから山下まで二里の間は少し上つて少し下る、下つてまた上る、秋草が咲きつゞいて、虫が鳴いて、百舌鳥が啼いて、水が流れたり、木の葉が散つたり、のんびりと辿るにうれしい山路だつた
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
八重山の四箇シカでは、孵るのにも言ふが、蛇や蟹の皮をぐ事にも用ゐられてゐる。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ちはやぶる鐘个岬カネガミサキを過ぎぬとも 我は忘れじ。志珂シカ皇神スメガミ(万葉巻七)
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
為懸シカけてあつた崖だから、孔明の合図と共に、もろにこいつが畳めると、魏の総勢が谷間へ落ちこんだ。(同じく)
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
則曰ク七軒町、曰ク宮永町、曰ク片町等ハ倶ニ皆廓外ニシテ旧来ノ商坊ナリ。曰ク藍染町、曰ク清水町、曰ク八重垣町等ハミナ廓内ニシテ再興以来ノ新巷ナリ。シカシテ花街ハ其ノ三分ノ一ニ居ル。昔日ハ即根津権現ノ社内ニシテ而モ久古ノ柳巷イロザトナリ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その変化の起った時代は、まだ的確にはわからないが、鎌倉時代に入った支那語、すなわち宋音の語において「知客シカ」の「知」また「帽子モウス」の「子」のごとき
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)