“ココ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ここ
語句割合
38.5%
30.8%
此処7.7%
7.7%
此所7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
検案ノ医師カ右ハ生前ノ切傷ニシテ死因ヲシ、ナオ腹部ニ多少ノ水ヲ蔵セルハ、殺害ト同時ニ水中ニ投棄セラレタルモノナルムネヲ断定セルニリ、ココニ大事件トシテ俄ニ捜査官ノ活動ハ始マレリ。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
然レドモ猶有縁ユカリノ地タルヲモツテ、吉原回禄ノ災ニ罹ル毎ニ、シバラココ仮肆カリタクヲ設ケテ一時ノ栄ヲ取ルコト也最マタ数回ナリ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
の内此処ココへ送りこまれた時、一人のウバのついて来たことは、知つて居た。だが、あまり長く音も立たなかつたので、人の居ることは忘れて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
池上の堤で命召されたあのお方のムクロを、罪人にモガリするは、災の元と、天若日子アメワカヒコの昔語りに任せて、其まゝ此処ココにおハコびなされて、おけになつたのが、此塚よ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
余按ずるに、杜牧之、句あり云ふ、砌下梨花一堆雪、明年誰ココ闌干と。
ワタシノコトワ、本ヲヒロウタ人ニキイテ下サイ、サウシテワタシヲ此所ココカラダシテ下サイ、アナタワ、キレイデ、カシコイ人デスカラ、キツト助ケテ下サイマス。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ココに其御祖ミオヤ命哭き患いて、天に参上マイノボりて、神産巣日之命に申給う時に、乃ち𧏛貝キサガイ比売と蛤具ウムギ比売とをオコせて、作り活かさしめ給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)