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『風蕭々』
ふりがな文庫
『
風蕭々
(
かぜしょうしょう
)
』
月のかげが低い屋根に落ちている。場所は博多、中洲の水茶屋、常盤館の裏門の前で俥のとまる音がした。——入ってきたのは洗いざらしの白い薩摩絣を着ながしにした長身肥大の杉山茂丸である。杉山は、右が納屋、左が薪の束の堆高く積んである狭い通路を大股に …
著者
尾崎士郎
初出
「早稻田大學」文藝春秋新社、1953(昭和28)年10月20日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約58分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
爾
(
し
)
瞑
(
と
)
忝
(
かたじけな
)
明
(
あきら
)
聘
(
よ
)
角
(
かく
)
艀
(
はしけ
)
茣蓙
(
ござ
)
蕭々
(
しょうしょう
)
覘
(
ねら
)
煤
(
すす
)
解纜
(
かいらん
)
蹌踉
(
そうろう
)
身装
(
みなり
)
軋
(
きし
)
逆上
(
のぼ
)
鉈豆
(
なたまめ
)
閃
(
ひらめ
)
儘
(
まま
)
況
(
いわ
)
此処
(
ここ
)
梯子
(
はしご
)
易水
(
えきすい
)
敲
(
たた
)
恭々
(
うやうや
)
恃
(
たの
)
失策
(
しくじ
)
埃及
(
エジプト
)
噸
(
トン
)
唯
(
ただ
)
又
(
また
)
兎
(
と
)