そう)” の例文
国中に内乱の起った場合で取りくずす人夫も無く其のまま主人を見殺し、イヤ聞き殺しにした、けれど真逆まさかそうとも発表が出来ぬから
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ほかでも無い、あの流星と云うものは何んだか気味の悪いもので、それが落ちたとおぼしき場所へは、余程の勇士でも其夜そのよぐに行くのはいやがると云う、そうして昔からの口碑いいつたえにも
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
あゝ藻西太郎の白状は果して気の狂いたる為なるか余はそうと思い得ず、思い得ぬのみにあらで余は益々倉子の口と其心とおなじからぬを疑い
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
馳附て馬道の氷屋を片ッぱしから尋ねました所が居無い又帰って能く聞くと—(荻)そう長たらしくては困るズッと端折はしょって/\
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうさきッ潜りをするから困るしずかきゝたまえな、持物の無いのは誰が見ても曲者が手掛りを無くする為に隠した事だから追剥の証拠には成らぬが
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうでしょうよ流行社会の理髪師で巴里ぱり中の美人は一人残らずの人の手に掛ッて髪をくねらせて貰ッたと云う程ですもの目
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうだ更に初めても構いはせぬなア面白い初めようじゃ無いかし/\其積そのつもりず第一に此家の店番を呼び問正といたゞして見よう
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
貴方を初め大概の人が是は殺した奴が露見を防ぐ為めに奪い隠して仕舞ッたのだと申ますが決してそうでは有りません
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
塔は時計から上に猶七十尺も高く聳えて居る。夜などに此の塔を見ると、大きな化物の立った様に見え、そうして其の時計が丁度「一つ目」の様に輝いて居る。昼見ても随分物凄い有様だ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
... 知った者が無いと云いますから試して置いて、そうして相当の人に教えて上げ度いと思いました」余「ですが全体貴女は何うして其の捲き方を考えました」美人「ホヽそれは云う可き事柄で有りません」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)