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爾
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そう
ふりがな文庫
“
爾
(
そう
)” の例文
国中に内乱の起った場合で取り
頽
(
くず
)
す人夫も無く其のまま主人を見殺し、イヤ聞き殺しにした、けれど
真逆
(
まさか
)
に
爾
(
そう
)
とも発表が出来ぬから
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
他
(
ほか
)
でも無い、あの流星と云うものは何んだか気味の悪いもので、それが落ちたと
覚
(
おぼ
)
しき場所へは、余程の勇士でも
其夜
(
そのよ
)
直
(
す
)
ぐに行くのは
厭
(
いや
)
がると云う、
爾
(
そう
)
して昔からの
口碑
(
いいつたえ
)
にも
黄金の腕環:流星奇談
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
あゝ藻西太郎の白状は果して気の狂いたる為なるか余は
爾
(
そう
)
と思い得ず、思い得ぬのみにあらで余は益々倉子の口と其心と
同
(
おなじ
)
からぬを疑い
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
馳附て馬道の氷屋を片ッぱしから尋ねました所が居無い又帰って能く聞くと—(荻)
爾
(
そう
)
長たらしくては困るズッと
端折
(
はしょっ
)
て/\
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
爾
(
そう
)
先
(
さき
)
ッ潜りをするから困る
静
(
しずか
)
に
聞
(
きゝ
)
たまえな、持物の無いのは誰が見ても曲者が手掛りを無くする為に隠した事だから追剥の証拠には成らぬが
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
爾
(
そう
)
でしょうよ流行社会の理髪師で
巴里
(
ぱり
)
中の美人は一人残らず
彼
(
あ
)
の人の手に掛ッて髪をくねらせて貰ッたと云う程ですもの目
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
爾
(
そう
)
だ更に初めても構いはせぬなア面白い初めようじゃ無いか
好
(
よ
)
し/\
其積
(
そのつもり
)
で
先
(
ま
)
ず第一に此家の店番を呼び
問正
(
といたゞ
)
して見よう
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
貴方を初め大概の人が是は殺した奴が露見を防ぐ為めに奪い隠して仕舞ッたのだと申ますが決して
爾
(
そう
)
では有りません
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
塔は時計から上に猶七十尺も高く聳えて居る。夜などに此の塔を見ると、大きな化物の立った様に見え、
爾
(
そう
)
して其の時計が丁度「一つ目」の様に輝いて居る。昼見ても随分物凄い有様だ。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
... 知った者が無いと云いますから試して置いて、
爾
(
そう
)
して相当の人に教えて上げ度いと思いました」余「ですが全体貴女は何うして其の捲き方を考えました」美人「ホヽ
夫
(
それ
)
は云う可き事柄で有りません」
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
爾
漢検準1級
部首:⽘
14画
“爾”を含む語句
莞爾
爾後
徒爾
爾来
爾時
聊爾
哈爾賓
爾々
云爾
卒爾
莞爾々々
率爾
爾今
爾來
蕞爾
自然法爾
爾曹
甘珠爾
爾迦夷
撒里矢爾酸曹達
...