“其以前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのいぜん80.0%
そのまへ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度その時は親父の親友に御目附おめつけ木城きしろ安太郎やすたらうといふ人が居た。私も其以前そのいぜんから知つて居る人。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
そして自分じぶんおもひついた畫題ぐわだい水車みづぐるま、この水車みづぐるま其以前そのいぜん鉛筆えんぴついたことがあるので、チヨークの手始てはじめにいまこれを寫生しやせいしてやらうと、つゝみ辿たどつて上流じやうりうはうへと、あしけた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
藤野さんは、其以前そのまへ、村から十里とも隔たらぬ盛岡の市の學校にゐたといふ事で、近江屋の分家の、呉服屋をしてゐる新家といふ家に、阿母おかあさんといふ人と二人で來てゐた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)