“そのまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其前88.9%
其以前11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アンドレイ、エヒミチは戸口とぐちところすゝんで、けた。するとニキタが躍上をどりあがつて、其前そのまへ立塞たちふさがる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
木場きばは元祿十年に現在のところへ移つたが、其前そのまへ佐賀町さがちやうが材木河岸で、お船藏は新大橋——兩國橋のつぎにかかつた——附近、幕府の軍艦安宅丸は寛永八年に造られて
花火と大川端 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
藤野さんは、其以前そのまへ、村から十里とも隔たらぬ盛岡の市の學校にゐたといふ事で、近江屋の分家の、呉服屋をしてゐる新家といふ家に、阿母おかあさんといふ人と二人で來てゐた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)