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其前
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そのまへ
ふりがな文庫
“
其前
(
そのまへ
)” の例文
又
(
また
)
其前
(
そのまへ
)
に
改革
(
かいかく
)
か
淘汰
(
たうた
)
が
行
(
おこな
)
はれるに
違
(
ちがひ
)
ないといふ
噂
(
うはさ
)
に
思
(
おも
)
ひ
及
(
およ
)
んだ。さうして
自分
(
じぶん
)
は
何方
(
どつち
)
の
方
(
はう
)
へ
編入
(
へんにふ
)
されるのだらうと
疑
(
うたが
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
尚
(
なほ
)
其前
(
そのまへ
)
に
溯
(
さかのぼ
)
つて
申
(
まうし
)
ますると、
太閤殿下
(
たいかふでんか
)
の
御前
(
ごぜん
)
にて、
安楽庵策伝
(
あんらくあんさくでん
)
といふ人が、小さい
桑
(
くは
)
の
見台
(
けんだい
)
の上に、
宇治拾遺物語
(
うじしふゐものがたり
)
やうなものを
載
(
の
)
せて、お話を
仕
(
し
)
たといふ。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アンドレイ、エヒミチは
戸口
(
とぐち
)
の
所
(
ところ
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けた。するとニキタが
躍上
(
をどりあがつ
)
て
來
(
き
)
て、
其前
(
そのまへ
)
に
立塞
(
たちふさが
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
木場
(
きば
)
は元祿十年に現在のところへ移つたが、
其前
(
そのまへ
)
は
佐賀町
(
さがちやう
)
が材木河岸で、お船藏は新大橋——兩國橋のつぎにかかつた——附近、幕府の軍艦安宅丸は寛永八年に造られて
花火と大川端
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
雪子
(
ゆきこ
)
が
繰
(
くり
)
かへす
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
は
昨日
(
きのふ
)
も
今日
(
けふ
)
も
一昨日
(
をとゝひ
)
も、
三月
(
みつき
)
の
以前
(
いぜん
)
も
其前
(
そのまへ
)
もさらに
異
(
ことな
)
る
事
(
こと
)
をば
言
(
い
)
はざりき、
唇
(
くちびる
)
に
絶
(
た
)
えぬは
植村
(
うゑむら
)
といふ
名
(
な
)
、ゆるし
給
(
たま
)
へと
言
(
い
)
ふ
言葉
(
ことば
)
、
學校
(
がくかう
)
といひ、
手紙
(
てがみ
)
といひ、
我罪
(
わがつみ
)
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
其前
(
そのまへ
)
四五
尺
(
しやく
)
の
處
(
ところ
)
を、
余
(
よ
)
と
玄子
(
げんし
)
とは
發掘
(
はつくつ
)
し
始
(
はじ
)
めた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
父
(
ちゝ
)
は
正月
(
しやうぐわつ
)
になると、
屹度
(
きつと
)
此
(
この
)
屏風
(
びやうぶ
)
を
薄暗
(
うすぐら
)
い
藏
(
くら
)
の
中
(
なか
)
から
出
(
だ
)
して、
玄關
(
げんくわん
)
の
仕切
(
しき
)
りに
立
(
た
)
てて、
其前
(
そのまへ
)
へ
紫檀
(
したん
)
の
角
(
かく
)
な
名刺入
(
めいしいれ
)
を
置
(
お
)
いて、
年賀
(
ねんが
)
を
受
(
う
)
けたものである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
珍
(
めづ
)
らしやお
高
(
たか
)
さま
今日
(
けふ
)
の
御入來
(
おいで
)
は
如何
(
どう
)
いふ
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふき
)
まはしか
一昨日
(
をとゝひ
)
のお
稽古
(
けいこ
)
にも
其前
(
そのまへ
)
もお
顏
(
かほ
)
つひにお
見
(
み
)
せなさらずお
師匠
(
ししやう
)
さまも
皆
(
みな
)
さまも
大抵
(
たいてい
)
でないお
案
(
あん
)
じ
日
(
ひ
)
がな
一日
(
いちにち
)
お
噂
(
うはさ
)
して
居
(
をり
)
ましたと
嬉
(
うれ
)
しげに
出迎
(
でむか
)
ふ
稽古
(
けいこ
)
朋輩
(
ほうばい
)
錦野
(
にしきの
)
はな
子
(
こ
)
と
呼
(
よ
)
ばれて
醫學士
(
いがくし
)
の
妹
(
いもと
)
博愛
(
はくあい
)
仁慈
(
じんじ
)
の
聞
(
きこ
)
えたかき
兄
(
あに
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三四郎は慾も
得
(
とく
)
も
入
(
い
)
らない程
怖
(
こわ
)
かつた。たゞ轟と云ふ一瞬間である。
其前
(
そのまへ
)
迄は慥かに生きてゐたに違ない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
火鉢
(
ひばち
)
には
小
(
ちひ
)
さな
鍋
(
なべ
)
が
掛
(
か
)
けてあつて、
其
(
その
)
葢
(
ふた
)
の
隙間
(
すきま
)
から
湯氣
(
ゆげ
)
が
立
(
た
)
つてゐた。
火鉢
(
ひばち
)
の
傍
(
わき
)
には
彼
(
かれ
)
の
常
(
つね
)
に
坐
(
すわ
)
る
所
(
ところ
)
に、
何時
(
いつ
)
もの
坐蒲團
(
ざぶとん
)
を
敷
(
し
)
いて、
其前
(
そのまへ
)
にちやんと
膳立
(
ぜんだて
)
がしてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「本当に
取
(
と
)
り
掛
(
かゝ
)
つたのは、つい
此間
(
このあひだ
)
ですけれども、
其前
(
そのまへ
)
から
少
(
すこ
)
し
宛
(
づゝ
)
描
(
か
)
いて
頂
(
いた
)
だいてゐたんです」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
其前
(
そのまへ
)
つて、
何時頃
(
いつごろ
)
からですか」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後