“そのさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其先83.3%
其前16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尋(たづ)ねて見(み)い、と眞先(まっさき)に促進(すゝ)めたも戀(こひ)なれば、智慧(ちゑ)を借(か)したも戀(こひ)、目(め)を借(か)したも戀(こひ)、予(わし)は舵取(かぢとり)ではないけれども、此樣(このやう)な貨(たから)を得(え)ようためなら、千里(り)萬里(り)の荒海(あらうみ)の、其先(そのさき)の濱(はま)へでも冐險(ばうけん)しよう。
逃れたのは嬉しいが、扨(さて)其先(そのさき)に種々(いろいろ)の困難が横(よこた)わっていた。路(みち)は屡々(しばしば)記す通りの難所(なんじょ)である、加之(しか)も細雨(こさめ)ふる暗夜(あんや)である。不知案内(ふちあんない)の女が暗夜に此(こ)の難所を越えて、恙(つつが)なく里へ出られるであろうか。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何(なに)、さういふ様子(やうす)の見(み)えるのは、つひ四五日前(しごにちまへ)からで、其前(そのさき)には些少(ちつと)もこんなことはありはしなかつた。帰(かへ)つて母様(おつかさん)にさういつて、何故(なぜ)だか聞(き)いて見(み)やうと思(おも)つたんだ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)