其先そのさき)” の例文
細君さいくんつた障子しやうじ半分はんぶんばかりけて、敷居しきゐそとなが物指ものさしして、其先そのさききん縁側えんがはいてせて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふすま開放あけはなしたちやから、其先そのさきの四畳半でうはん壁際かべぎは真新まあたらしい総桐さうぎり箪笥たんすが一さをえる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
たづねてい、と眞先まっさき促進すゝめたもこひなれば、智慧ちゑしたもこひしたもこひわし舵取かぢとりではないけれども、此樣このやうたからようためなら、千荒海あらうみの、其先そのさきはまへでも冐險ばうけんしよう。
逃れたのは嬉しいが、さて其先そのさき種々いろいろの困難がよこたわっていた。みち屡々しばしば記す通りの難所なんじょである、加之しか細雨こさめふる暗夜あんやである。不知案内ふちあんないの女が暗夜にの難所を越えて、つつがなく里へ出られるであろうか。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其先そのさきは、それ』と帽子屋ばうしやつゞけて、『こんなふうだ、—— ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
文庫ぶんこなかかられた、手紙てがみ書付類かきつけるゐが、其所そこいらに遠慮ゑんりよなくらばつてゐるなかに、比較的ひかくてきながい一つうがわざ/\二しやくばかりひろげられて、其先そのさき紙屑かみくづごとまるめてあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さうして其中そのなか細長ほそながはりやうなものをとほしては、其先そのさきいでゐたが、仕舞しまひいとほどすぢして、神經しんけい是丈これだけれましたとひながら、それを宗助そうすけせてれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)