其以前そのいぜん)” の例文
丁度その時は親父の親友に御目附おめつけ木城きしろ安太郎やすたらうといふ人が居た。私も其以前そのいぜんから知つて居る人。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
そして自分じぶんおもひついた畫題ぐわだい水車みづぐるま、この水車みづぐるま其以前そのいぜん鉛筆えんぴついたことがあるので、チヨークの手始てはじめにいまこれを寫生しやせいしてやらうと、つゝみ辿たどつて上流じやうりうはうへと、あしけた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
番甲 申上まうしあげまする、こゝにパリスさまころされてさせられます、またロミオにも、また其以前そのいぜん死去みまかりましたはずのヂュリエットにも、體温ぬくもりのあるまゝ、あたらしくころされてをられまする。
汝等なんぢら天に訴へ祈り呪咀じゆそすること道理もつともなれども彼が三世の其以前そのいぜんは義長こと法師にて五部の大藏經を書寫かきうつし此國を治めたり善根ぜんこん今生こんじやうむくい來て當國を知行することを得る因てしばらく其罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)