“じうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
從前50.0%
糅然50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無禮講ぶれいかうまをことで、從前じうぜんにも向後これからも、ほかなりませんのおやしきけつして、やうなことはござりますまいが、羽目はめをはづしてひますると、間違まちがひおこりやすいものでござります。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
無禮講ぶれいかうまをことで、從前じうぜんにも向後かうごにもほかありませんのおやしきけつしてやうなことはござりますまいが、羽目はめをはづしてたべひますると、間違まちがひおこりやすいものでござります
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すると、これもまたいたづらに粗雑な文句ばかりが、糅然じうぜんとしてちらかつてゐる。彼は更にその前を読んだ。さうして又その前の前を読んだ。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もし集めた書籍であるとすれば、其処そこに何か全体に通ずる脈絡みやくらくそなへてゐなければならぬ。しかし僕の架上かじやうの書籍は集まつた書籍である証拠しやうこに、すこぶ糅然じうぜん紛然ふんぜんとしてゐる。
蒐書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)