“ねりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捏粉63.6%
煉込9.1%
粘粉9.1%
練込9.1%
錬込9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クリストフの強健な手がこね上げた音響の捏粉ねりこからは、いまだ世に知られぬ和声ハーモニーの集団が、人を眩暈めまいせしむるばかりの和音の連続が、出て来た。
その単膏に、さまざまの薬を煉込ねりこむのですが、そのへらが今のナイフのような形をしていて、りの利く、しっかりしたものでした、何に使うのか、水銀を煉込むのを面白く思いました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
三日三晩村中呼んでの飲明のみあかしだの、「目出度めでた〻〻〻めでた若松様わかまつさまよ」の歌で十七の嫁入荷物を練込ねりこむなぞは、大々尽だいだいじんの家の事、大抵は万事手軽の田舎風
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しかし何分なにぶん生胆いきぎもを取られるか、薬の中へ錬込ねりこまれさうで、こわさが先に立つて、片時も目をねむるわけにはかなかつた。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)