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捏粉
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ねりこ
ふりがな文庫
“
捏粉
(
ねりこ
)” の例文
捏粉
(
ねりこ
)
のパンをこう作れ——手と桶とをよく洗え。粉を桶に入れ、徐々に水を入れ、それを完全に
捏
(
こ
)
ねよ。よく捏ねおわったら形をつくり、蓋を
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
クリストフの強健な手がこね上げた音響の
捏粉
(
ねりこ
)
からは、いまだ世に知られぬ
和声
(
ハーモニー
)
の集団が、人を
眩暈
(
めまい
)
せしむるばかりの和音の連続が、出て来た。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
唐金色
(
からかねいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
天日
(
てんぴ
)
に乾いた
捏粉
(
ねりこ
)
、
唐金色
(
からかねいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、どんなに
利
(
き
)
れる
投槍
(
なげやり
)
も、おまへの肌に當つては齒も
鈍
(
にぶ
)
る、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
⦅この人を巧くまるめこんでおかなくちゃなるまいて。そうそう、
昨夜
(
ゆうべ
)
の
捏粉
(
ねりこ
)
がまだ残っていた筈だから、フェチニヤに言いつけて、あれで
薄焼
(
ブリン
)
を焼かせよう。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
過去には同じやみ、現世には同じ肉、未来には同じ
塵
(
ちり
)
。しかしながら、人を作る
捏粉
(
ねりこ
)
に無知が交じればそれを黒くする。その不治の黒色は、人の内心にしみ込み、そこにおいて悪となる。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
菓子をこしらえながら、指の間に残ってる
捏粉
(
ねりこ
)
を包丁で取ってる母親——前日河に泳いでるところを見かけた
溝鼠
(
どぶねずみ
)
——柳の枝でこしらえたいと思っていた
鞭
(
むち
)
……。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼女が大きな桶で、
捏粉
(
ねりこ
)
をこねにかかるとな、不意にその桶が踊りだしたのぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
あの偶然に
捏粉
(
ねりこ
)
が酸くなって醗酵の方法を教えたものと考えられる段階を経、その後の各種の醗酵法を経て、生命の糧たる「良い、うまい、からだのためになるパン」にいたるまでをたどった。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
空虚な
協奏曲
(
コンセルト
)
と感銘深い
奏鳴曲
(
ソナタ
)
との間に差別も設けない、なぜなら二つとも同じ
捏粉
(
ねりこ
)
でできてるから。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
捏
漢検1級
部首:⼿
10画
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
“捏粉”で始まる語句
捏粉菓子