“投槍”の読み方と例文
読み方割合
なげやり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐金色からかねいろ薔薇ばらの花、天日てんぴに乾いた捏粉ねりこ唐金色からかねいろ薔薇ばらの花、どんなにれる投槍なげやりも、おまへの肌に當つては齒もにぶる、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「吹きつける雪のためにへし折られる枯枝がややともすると投槍なげやりのように襲って来た。吹きまく風にもまれて木という木は魔女の髪のように乱れ狂った」
流れついた岸辺の、ジャングルの中に天幕を張ると、枯枝を集めて、まず火をいた。——投槍なげやりを使った以上、人間には相違なかった。火を焚くことは、敵に居所を知らせてやるようなものである。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)