“溝鼠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どぶねずみ70.6%
すいどうねずみ11.8%
どぶねづみ5.9%
みぞねずみ5.9%
サロオ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓦斯中毒のために、この家の主人鶴彌と一匹の溝鼠どぶねずみとが同時に心臓麻痺で死んだとする。そういうことは如何なる状況の下に於て在り得べきことか。
地獄の使者 (新字新仮名) / 海野十三(著)
チョットのつもりがツイ長くなり、毎日毎日チャンチャンチャンチャンと花魁船おいらんぶねを流しているうちに五十両の金が、溝鼠すいどうねずみのように逃げ散らかってしもうた。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
十露盤玉そろばんだま筆先ふでさき帳尻ちやうじりつくろふ溝鼠どぶねづみのみなりけん主家しゆか一大事いちだいじ今日こんにち申合まをしあはせたるやうに富士見ふじみ西行さいぎやうきめ見返みかへるものさへあらざれば無念むねんなみだ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
溝鼠みぞねずみほのぼの籠めて霧ふかき黄の連翹の夜も明けむとす
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
私の同僚がやはりこのへんの検査に来た。そこでやむを得ない行きがかりからその部落の族長カボラルを、(この溝鼠サロオ!)とどなったんだ。