“真円”の読み方と例文
旧字:眞圓
読み方割合
まんまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真円まんまるく拡がった薔薇の枝の冠の上に土色をした蜥蜴とかげが一ぴき横たわっていた。じっとしていわゆる甲良こうらを干しているという様子であった。
蜂が団子をこしらえる話 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
すると紅矢は不図、昨夜ゆうべ青眼老人が机の傍に置き忘れて行った鸚鵡の空籠を見付けて、驚いて眼を真円まんまるにして尋ねた——
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
と派手な友染の模様が透いて、真円まんまるな顔を出したが、あかりなしでも、その切下げた前髪の下の、くるッとした目は届く。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)