“ほおずき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酸漿72.1%
鬼灯20.9%
海漿2.3%
王母珠2.3%
鬼燈2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでいよいよマハツブの話になるが、昔の昔の大昔、酸漿ほおずきとマハツブとは姉と妹、二人の同胞はらからであったという。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
本名はイガホオズキ、またオニホオズキともいうそうで、皆もよく知っている酸漿ほおずきとともに、茄子科なすかに属する草なのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それでまだ物足らぬと見えて屋根の上から三橋の欄干らんかんへ綱を引いてそれに鬼灯ほおずき提灯を掛けて居るのもある。
熊手と提灯 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ああ、そこの蜻蛉とんぼ鬼灯ほおずきたち、小児こどもに持たして後ほどに返しましょう。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
腐った海漿ほおずきのような五燭燈でストーヴを囲んでいるお互の、後に落ちている影が色々にもつれて、組合った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
平常つねから可愛らしきあから顔を一層みずみずと、実のった丹波王母珠ほおずきほど紅うして、罪もなき高笑いやら相手もなしの空示威からりきみ、朋輩の誰の噂彼の噂
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わっ……とさけぶ間に、その燕尾の如く刎ね返った切ッ先にあたって、御池十郎左衛門の顔は、破れた鬼燈ほおずきのように染まった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大きな鬼燈ほおずきみたいな頭が、武蔵の側を勢いよくよろけて、伝七郎の方へ泳いで行った。その歩いて行った死骸につづいて、武蔵の体も咄嗟に——敵の胸を蹴飛ばしたかと思われるほど高く跳んでいた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)