“ほおずき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酸漿74.5%
鬼灯19.1%
鬼燈2.1%
海漿2.1%
王母珠2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真菰の畳を敷いてませ垣をつくり、小笹の藪には小さな瓢箪と酸漿がかかっていた。巻葉を添えた蓮の蕾。葛餅に砧巻。真菰で編んだ馬。
黄泉から (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
朽木のような細い体は、とたんに、黒髪を重そうにして、仰向けに、倒れた。——より白い死の顔は——その唇は、鬼灯をつぶしたような血のを含んでいた。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わっ……とさけぶ間に、その燕尾の如く刎ね返った切ッ先にあたって、御池十郎左衛門の顔は、破れた鬼燈のように染まった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大きな鬼燈みたいな頭が、武蔵の側を勢いよくよろけて、伝七郎の方へ泳いで行った。その歩いて行った死骸につづいて、武蔵の体も咄嗟に——敵の胸を蹴飛ばしたかと思われるほど高く跳んでいた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
波が出て来たらしく、サイドがかになってきた。船も子守程に揺れている。腐った海漿のような五燭燈でストーヴを囲んでいるお互の、後に落ちている影が色々にもつれて、組合った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
実のった丹波王母珠ほど紅うして、罪もなき高笑いやら相手もなしの空示威、朋輩の誰の噂彼の噂、自己仮声のどこそこで喝采を獲たる自慢
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)