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『黄泉から』
ふりがな文庫
『
黄泉から
(
よみから
)
』
「九時二十分……」 新橋のホームで、魚返光太郎が腕時計を見ながらつぶやいた。 きょうはいそがしい日だった。十時にセザンヌの「静物」を見にくる客が二組。十一時には……夫人が名匠ルシアン・グレエヴの首飾のコレクトを持ってくることになっている。午 …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
面紗
(
ヴォアール
)
意味
(
サンス
)
壊
(
く
)
夫人
(
おく
)
首飾
(
ペンダント
)
魚返
(
おがえり
)
酸漿
(
ほおずき
)
蟋蟀
(
こおろぎ
)
糶
(
せ
)
眩暈
(
めまい
)
真菰
(
まこも
)
由縁
(
ゆかり
)
清々
(
すがすが
)
池凍
(
ちとう
)
汚点
(
しみ
)
梔子
(
くちなし
)
新堀
(
しんぼり
)
帯夜
(
おびや
)