“寝胼胝”の読み方と例文
読み方割合
ねだこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝胼胝ねだこが出来る程も、寝たっきりなんですからね。僕は二三度しか逢ってませんが、いつだって、あの男は寝ていて話をするんです。寝ていて食事をするというのも、あの調子なら本当ですよ。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二階に、柿田が病人と二人ぎりで居ると、階下したから種々いろ/\な話声が途切れ/\に聞える。トン/\トン/\と店の方で打つ経師屋らしい糊刷毛のりばけの音は、寝胼胝ねだこのあたつた内儀かみさんの身体からだに響けて来る。
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)