“ばいかいしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
媒介者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君の選択には往々おうおうにして媒介者ばいかいしゃの言に一任し、しかして結婚の式を挙げたのち、始めて両者の気象きしょうの合わぬことを発見し、離婚する場合がはなはだ多い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それから便所へかけてある西洋手拭は梅毒と痳毒りんどくとトラホームの有力なる媒介者ばいかいしゃだそうですから私は使った事もありませんが随分使う人もあると見えて黒くなっています。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
我々の知りたいのは事実である、著者は事実を与える媒介者ばいかいしゃとして、重きを置く必要はあろうが、著者自身の人格や、趣味や、評価は、かえって迷惑だと云う読者ばかりになるからであります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)