“めあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
27.9%
娶合18.0%
14.8%
目当8.2%
嫁合4.9%
目的4.9%
妻合3.3%
目當3.3%
婚礼1.6%
1.6%
媒合1.6%
目明1.6%
目開1.6%
眼明1.6%
眼開1.6%
結婚1.6%
配妻1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで堯帝はふたりの御娘を舜王にめあわせて、後に帝位をゆずられたという例がございます。……陛下。ご賢察を垂れたまえ
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清太郎の道樂を叩き直してお筆と娶合めあはせ、何んとかこの身上しんしやうを繼いでもらひたさに、つい無理なことも申したのです。
僕ガ彼ヲ敏子ニめあワセテハドウカトイウ考エガアッテ、家庭ニ出入リサセルヨウニシ、妻ニソレトナク二人ノ様子ヲ見ルヨウニト命ジタカラナノデアル。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「やれやれ、がたい、これでたすかった。」とおもって、一生懸命いっしょうけんめいあかりを目当めあてにたどって行きますと、なるほどうちがあるにはありましたが、これはまたひどい野中のなかの一つで、のきはくずれ
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
お道とお杉の二人のめひのうち、自分に親しかつた弟の娘で、美しくて女ひと通りの諸藝にもうとくないお道を偏愛へんあいし、それと手代の徳松を嫁合めあはせて、相模屋の身上を讓るつもりであつたこと
氷の山、氷の原、氷の谷、空々漠々たる氷の野を、与惣次は目的めあてなく漂泊さすらい出した。時として多勢の人声がした。荒々しい物音もした。簀巻すまきのように転がされている感じがした。
その政略の妻合めあわせを結ぶの神が怒ったものか思いも寄らない物の怪騒ぎ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
我欲がよく目當めあてがあきらかにえねばわらひかけたくちもとまでむすんでせる現金げんきん樣子やうすまで、度〻たび/\經驗けいけん大方おほかた會得えとくのつきて、此家このやにあらんとにはかねづかひ奇麗きれいそんをかけず
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
し、この娘だけは人並々に、素人衆に婚礼めあわせたいと……
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「え。犬千代どのから、因幡守様へ——。寧子と藤吉郎どのとをめあわせてと、お頼みなされたというのでござりますか」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(伊勢八幡というは伊藤八兵衛の通り名を伊勢八と称したからである。)媒合めあわされた娘は先代の笑名と神楽坂路考のおらいとの間に生れた総領のおくみであって
ジャンは卜占者にふさわしいようなものものしい学者めいた服装ふくそうをし、目明めあきには見えないものが見え、目明きには考えられないものが考えられるとふれて回って
かたわ者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
盲人ならぬ目開めあきがかえって目を開けずにうろうろうろついている。そう思ってくるとまた考えずにはいられない。その上に更に考えようのないことを考えてみても解決はつかない。
「兄さん、あたいにはまだ色々なことが分るんだよ。もう陳さんや、老先生に色々なことを教わったし、学校へあがって勉強すれば、眼明めあきに出来ないような仕事も出来ると思うんだ」
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
討って取るは、赤児あかごを捻るより尚容易たやすい。引き抜いて払えば形がつく。お前が眼開めあきで侍なら、用捨はしない、切っても捨てよう。が、お前の身分ではなア
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で、月姫を結婚めあわせて置いて、油断を窺い取って抑え首捻じ切ろうと思っているに、早くも様子を察したと見える。……利口な奴だ。命冥加な奴だ
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一人子の主水と配妻めあわす目的で、幼児から養って来た娘であり、この頃庄右衛門は隠居届けを出し、主水と澄江とを婚礼させ、主水を代わりに御前へ出そうと、心組んでいた折柄だったので
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)