“偏愛”の読み方と例文
読み方割合
へんあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小初は子供のうち甘いものを嫌って塩せんべいしか偏愛へんあいして喰べようとしなかった自分を思い出した。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
けれどなお、その気に入りの勝敏にも増してもっと偏愛へんあいしていたのは、おい玄蕃げんば盛政だった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お道とお杉の二人のめいのうち、自分に親しかった弟の娘で、美しくて女一と通りの諸芸にもうとくないお道を偏愛へんあいし、それと手代の徳松を嫁合めあわせて、相模屋の身上を譲るつもりであったこと