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偏愛
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へんあい
ふりがな文庫
“
偏愛
(
へんあい
)” の例文
小初は子供のうち甘いものを嫌って塩せんべいしか
偏愛
(
へんあい
)
して喰べようとしなかった自分を思い出した。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
けれどなお、その気に入りの勝敏にも増してもっと
偏愛
(
へんあい
)
していたのは、
甥
(
おい
)
の
玄蕃
(
げんば
)
盛政だった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お道とお杉の二人の
姪
(
めい
)
のうち、自分に親しかった弟の娘で、美しくて女一と通りの諸芸にも
疎
(
うと
)
くないお道を
偏愛
(
へんあい
)
し、それと手代の徳松を
嫁合
(
めあわ
)
せて、相模屋の身上を譲るつもりであったこと
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
小初は横になり体を楽にするとピストルの薄荷がこんこん
匂
(
にお
)
った。こんこん匂う薄荷が眼鼻に
沁
(
し
)
み
渡
(
わた
)
ると小初は静かにもう泣いていた。思えば都会
偏愛
(
へんあい
)
のあわれな父娘だ。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
お道とお杉の二人の
姪
(
めひ
)
のうち、自分に親しかつた弟の娘で、美しくて女ひと通りの諸藝にも
疎
(
うと
)
くないお道を
偏愛
(
へんあい
)
し、それと手代の徳松を
嫁合
(
めあ
)
はせて、相模屋の身上を讓るつもりであつたこと
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“偏愛”の意味
《名詞》
あるものを偏って愛すること。特定の人物を特に可愛がること。
(出典:Wiktionary)
偏
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“偏”で始まる語句
偏
偏頗
偏屈
偏僻
偏倚
偏執
偏狭
偏執狂
偏見
偏袒