娶合めあ)” の例文
そなたの妹は、周瑜しゅうゆ娶合めあわせてある。よくそなたからも妹にいって、周瑜をして、孫権そんけんを補佐するよう……よいか、内助を
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清太郎の道樂を叩き直してお筆と娶合めあはせ、何んとかこの身上しんしやうを繼いでもらひたさに、つい無理なことも申したのです。
あれが両人を晴れて娶合めあわせるキッカケだったんだ。
くろがね天狗 (新字新仮名) / 海野十三(著)
行く/\はをひの善介と娶合めあはせ、この身上しんしやうを讓るつもりだつたが、お絹さんはもう一人の甥の伊三郎とねんごろになつて、可哀想にこの家を追ひ出され
あなた様とて、毛利家に忠義のゆえをもって、わたくしを娶合めあわされ、さらにまたこの度は、輝元様の目鑑めがねをもって、軍目付いくさめつけにこの城へさし向けられたお立場ではありませぬか。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高弟の川波勝彌と娶合めあはせてこの道場を繼がせる心算だつたのが、紫田彈右衞門が癈人同樣になつて、道場の前途がはなはだ心細くなつた上、川波勝彌が近頃望まれて
最初は吉太郎に娶合めあわせるつもりで、亡くなった父の市太郎が、親類から貰って育てて居りましたそうで、父親が亡くなって、吉太郎が勘当された後は、自然——へエ
最初は吉太郎に娶合めあはせるつもりで、亡くなつた父の市太郎が、親類から貰つて育てて居りましたさうで、父親が亡くなつて、吉太郎が勘當された後は、自然——へエ
そればかりではなく、多の市も我慢の角を折って、十年別れ住んだ女房のお皆と一緒になり、お浜と吉三郎を娶合めあわせ、平凡ながら、腕の良い按摩で無事に一生を終ったということです。
そればかりではなく、多の市も我慢の角を折つて、十年別れ住んだ女房のお皆と一時になり、お濱と吉三郎を娶合めあはせ、平凡ながら、腕の良い按摩あんまで無事に一生を終つたといふことです。
母親のお早は持て餘した揚句、親類中での褒めものの娘、お夏といふ十九になるのを娘分にして貰ひ受け、やくが過ぎたら金之助と娶合めあはせるつもりで、朝夕の世話までさせることにしました。