“目的(めあ)” の例文
船乗りってやつは、女を要求して——たとえばマルガリイダの家のテレサなんかを目的(めあ)てに——やたらに上陸をいそぐものだ。が、上陸させちまっちゃあ話にならない。
氷の山、氷の原、氷の谷、空々漠々たる氷の野を、与惣次は目的(めあ)てなく漂泊(さすら)い出した。時として多勢の人声がした。荒々しい物音もした。簀巻(すま)きのように転がされている感じがした。
彼は、忙しがって衝突して首の附け根を折るウォウル街の株屋や、地下鉄で自ら進んで「春の鶏(スプリング・チキン)」に足を踏まれたがる「神呪された胡桃(くるみ)」の多いのを目的(めあ)てに、紐育(ニューヨーク)で接骨医を開業しました。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)