“手交”の読み方と例文
読み方割合
しゅこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと茶店に待たせてある何濤が、直々じきじき知事に面接して、公文手交しゅこうの手続きをとれば、もう万事は休すです。……即刻、ここはお立ち退きあるがいい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゴンゴラ総指揮官は、ついに白紙命令書百枚を金博士に手交しゅこうして、博士の手腕に大いに期待するところがあった。
はいって来ると、名刺を一々運転手君にまでうやうやしく手交しゅこうした。しそうと知ってしたのならば美しいことだと微笑された。またそれほど黒背広の運転手君もひとかどの紳士らしく見えた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)