手工しゅこう)” の例文
「吉は手工しゅこうが甲だから信楽しがらきへお茶碗造りにやるといいのよ。あの職人さんほどいいお金儲けをする人はないっていうし。」
笑われた子 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ちょうどその時分じぶん、いちばんちいさいえいちゃんが学校がっこうがりました。そして学校がっこう手工しゅこうにはさみがいることになりました。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
勢い手工しゅこうの妙技をたくましうせる天真爛漫てんしんらんまんたるものにほかならざるに至るなり、故を以て衣食住の程度低き我が国において、我が国産たる絹布を用い
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
春吉君たちは、六時間めの手工しゅこうをしていた。その日の手工は、かわら屋の森一君がバケツ一ぱい持ってきたねんどで、思い思いの細工さいくをするのである。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
そういう手工しゅこうにも姉は器用であった。あの鹿鳴館に貴婦人たちが集って、井上外交の華やかさを、その繊手せんしゅ嬌笑きょうしょうとをもって飾った時代である。有名なのは夜会の舞踏であった。
平常へいじょうおんなのほうは、子供こどもらとオルガンにあわせて、讃美歌さんびかをうたい、また希望者きぼうしゃ英語えいごおしえたりしました。そして、青年せいねんのほうは、子供こどもらに、手工しゅこうのけいこをしたり、自由画じゆうがをかかせたりしました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ぼくが、手工しゅこうをするのに、おかあさんからもらったんだい。」
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
「よごすと、手工しゅこうのとき、こまるもの。」
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)