“かつてぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
勝手口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つていた娘等むすめら座敷ざしきはうかれたころ勝手口かつてぐち村落むら若者わかものが五六にんつた。彼等かれら婚姻こんいんには屹度きつときまつたためし饂飩うどんもらひにたのである。ひるあひだ用意よういされた饂飩うどん彼等かれらあたへられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かけあげなと言れてハイと答へなし勝手口かつてぐちより立出るは娘なる年齡としのころまだ十七か十八こうまつの常磐のいろふかき緑の髮は油氣あぶらけも拔れどぬけ天然てんねん美貌びばうは彌生の花にも増り又中秋なかあき新月にひづきにもおとらぬ程なる一個の佳人かじん身にはたへなる針目衣はりめぎぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「九十五ふん御座ございます」とひながら、それなり勝手口かつてぐちまはつて、ごそ/\下駄げたさがしてゐるところへ、うま具合ぐあひそとから小六ころくかへつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)