撫肩なでかた)” の例文
撫肩なでかたの優しい上へ、笠の紐ゆるく、べにのような唇をつけて、横顔で振向ふりむいたが、すずしい目許めもとえみを浮べて
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
瑠璃子は、彼女の柔いふっくりとした撫肩なでかたを、白い手で抱きながら云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
村川は、倭文子の撫肩なでかたをしっかりつかんだ。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)