“くしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
櫛巻94.7%
櫛卷5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうまでもきますまいが、髪を洗って、湯に入って、そしてその洗髪あらいがみ櫛巻くしまきに結んで、こうがいなしに、べにばかり薄くつけるのだそうです。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほつれ毛もないようなあの丸髷まるまげは空しくつぶされ、ぐるぐると櫛巻くしまきにした洗い髪が、えりにあてた手拭てぬぐいの上におくれ毛を散らばらせていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
まだ若いのに、白粉氣のない櫛卷くしまきで、世にも人にもすねた恰好ですが、精悍で、溌剌として居て、雌豹めへうの怒つたやうな、言ふに言はれぬ美しさと、『抗し難きもの』を持つた女でした。