“申訣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうしわけ50.0%
もうしわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勅使の歌が形式的申訣もうしわけ的なので家持の歌も幾分そういうところがある。併し勅使の歌がまずいので、家持の歌が目立つのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
……が、お前はそれに就いては全然沈黙を守っており、これまではほんの申訣もうしわけのように書いてよこした端書はがきの便りさえそのとききり書いてよこさなくなってしまった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
八つ手などがほんの申訣もうしわけのように植わっている三坪ばかりの小庭には、縁先きから雪の下がいちめんにひろがって、それがものの見事に咲いていた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
日向さんの奥さんは葱一本ぐらいのことで、その方たちに申訣もうしわけがないと一人で気をんでおいででしたが、別に爺やをしかることもせずにそのままにして置かれたようでした。
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)