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分疏
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いいわけ
ふりがな文庫
“
分疏
(
いいわけ
)” の例文
「折が悪いから何となく何だけれども、シカシ我慢しているも馬鹿気ている」ト
種々
(
さまざま
)
に
分疏
(
いいわけ
)
をして、文三は
遂
(
つい
)
に二階を降りた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
姫の目はよくものいうのみにあらず、人のいわぬことをもよく聞きたりけん、
分疏
(
いいわけ
)
のように語をつぎて
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そして
分疏
(
いいわけ
)
のように、こう云った。「余計な事を聞くようだが、わたしは小説を書くものだからね。」
冬の王
(新字新仮名)
/
ハンス・ランド
(著)
眼
(
め
)
を
瞑
(
ふさ
)
げば
生憎
(
あいにく
)
にお辰の面影あり/\と、涙さしぐみて、
分疏
(
いいわけ
)
したき風情、
何処
(
どこ
)
に憎い所なし。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
つまり別に
分疏
(
いいわけ
)
がなくって、「時間」に罪を背負わせるのですね。
辻馬車
(新字新仮名)
/
フェレンツ・モルナール
(著)
▼ もっと見る
そのくせ
袖手傍看
(
しゅうしゅぼうかん
)
の
分疏
(
いいわけ
)
しかしません。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
坐相撲
(
すわりずもう
)
の
噺
(
はなし
)
、体操、音楽の
噂
(
うわさ
)
、取締との議論、
賄方
(
まかないかた
)
征討の義挙から、試験の模様、落第の
分疏
(
いいわけ
)
に至るまで、
凡
(
およ
)
そ偶然に
懐
(
むね
)
に浮んだ事は、月足らずの
水子
(
みずこ
)
思想
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
去就の自由がまだあるのなんのと、覚束ない
分疏
(
いいわけ
)
をして見るものの、いかなる
詭弁
(
きべん
)
的見解を以てしても、その自由の
大
(
おおき
)
さが距離の反比例に加わるとは思われない。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
と不図何か
憶出
(
おもいだ
)
して我と我に
分疏
(
いいわけ
)
を言て見たが、まだ
何処
(
どこ
)
かくすぐられるようで……不安心で。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そんなつひ
通
(
とおり
)
の
分疏
(
いいわけ
)
を聞くあたいだとお思ひか、帰るならお帰りと心強くいなせしに、一座では口もろくに
利
(
き
)
かぬあの
喰
(
くわ
)
せもののお
徳
(
とく
)
め、
途
(
みち
)
で待ち受けて
連
(
つ
)
れ
往
(
ゆ
)
きしを今朝聞いた
悔
(
く
)
やしさ
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そして自分で自分に
分疏
(
いいわけ
)
をする。それはこうである。古言は宝である。しかし
什襲
(
じゅうしゅう
)
してこれを蔵しておくのは、宝の持ちぐされである。たとい尊重して用いずにおくにしても、用いざれば死物である。
空車
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
分疏
(
いいわけ
)
のやうに語を
継
(
つ
)
ぎて
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
疏
漢検準1級
部首:⽦
12画
“分”で始まる語句
分
分明
分別
分限
分際
分娩
分捕
分限者
分銅
分量